Nathan Houchens先生による国際交流セミナーを開催しました
2025年3月6日・7日の両日にわたり、京都大学医学部附属病院 総合臨床教育・研修センターおよび医学教育・国際化推進センターの主催により、米国ミシガン大学医学部 内科准教授であり、Teaching Inpatient Medicineの著者としても著名なNathan Houchens先生をお招きし、国際交流セミナーを開催しました。
1日目(3月6日):医学部生対象のセミナー
1日目は、「The What and the Why: Patient Scenarios to Cultivate Clinical Reasoning」と題し、臨床推論を育む症例ベースのセッションが行われました。本学の医学部生に加え、京都大学に留学中の多くの外国人医学生も参加し、会場は満員となる大盛況でした。Nathan Houchens先生は、米国と日本の診断アプローチの違いや、実践的な臨床推論の手法について分かりやすく解説され、参加者は熱心に耳を傾けていました。学生同士の活発な議論も生まれ、国際的な視点を養う貴重な機会となりました。
2日目(3月7日):研修医対象のセミナー
2日目は、「Techniques and Principles of Relationship-Centered Communication」と題し、患者中心のコミュニケーション技法についての講演が行われました。本セミナーには、臨床留学を目指す研修医や、臨床教育に関心のある教員が多く参加し、米国の臨床現場での指導法や患者との関わり方について学びました。参加者からは「実践に直結する内容で非常に有意義だった」「留学を目指す上での心構えができた」といった声が寄せられ、今後のキャリアに活かせる貴重な機会となりました。

今回の国際交流セミナーは、医学部生・研修医にとって国際的な臨床教育に触れる貴重な場となり、京都大学医学部の国際化推進においても大きな意義を持つものでした。ミシガン大学Nathan Houchens先生に改めて御礼申し上げます。今後も、卒前・卒後教育いずれにおいても国際的な視点を養う教育機会を提供してまいります。