総合臨床教育・研修センター（ICEC）
卒前から卒後までの一貫した臨床教育を支援
総合臨床教育・研修センター（Integrated Clinical Education Center: ICEC）は、京都大学医学部附属病院における臨床教育・臨床研修・生涯学習の中核拠点として設置され、学生から若手医師、医療専門職に至るまで、質の高い臨床教育の実現と、持続的なキャリア形成支援を目指しています。
Kyoto NEXTにおいてはシミュレーション教育の活用と推進を軸に、臨床教育基盤の強化と次世代医療人材育成の推進に重要な役割を担っています。
1. シミュレーション教育の推進
ICECが有するClinical Simulation Center（CSC）は最新の医療シミュレーターやシナリオ教材を活用し、実践的な臨床推論・技能修得を支援しています。
安全な学習環境のもと、学習者が自ら考え、振り返りを通じて成長できる教育プログラムを展開しています。
2. 教育・研修環境の整備
FDを通じて指導医や教育担当者向けの支援体制を構築し、臨床教育の質向上を図っています。
また、教育手法や評価方法の改善にも取り組み、学修者中心の教育環境の実現を目指しています。
3. キャリア支援と研修機会の提供
医療人としてのキャリアパスを支援するため、各種専門研修機会の提供や進路相談体制を整備しています。
臨床スキルのみならず、幅広い専門性と多様なキャリア形成を後押しします。
メンバー紹介
准教授 和足 孝之 ワタリ タカシ （Takashi Watari）
卒前・卒後を含めた臨床教育実践と臨床教育研究のフロントラインへ
本事業では、医学教育における卒前・卒後の連続性を重視し、両者をシームレスに接続する教育体制の構築を目指しています。また、国内外の共同教育活動を通じて、国際性に富む多様な視点と実践知を取り入れながら、臨床教育の質的向上を図ってまいります。さらに、教育実践を基盤として臨床教育研究へと発展的に応用し、医療現場に根差した学術的な貢献を果たすことで、次世代の医療人育成のフロントラインを切り拓いていくことを目的としています。
助教 染谷 真紀 ソメヤ マキ （Maki Someya）
シミュレーション教育の中核を担う拠点として
本事業において、シミュレーション教育の企画・運営・実践に携わっています。小児救急・小児集中治療に従事しており、日々の診療経験を生かしながら教育実践を行っています。
卒前から卒後に至る教育を提供し、初期段階の基礎的スキル習得から専門性の高い臨床判断力の育成まで、さらに、多様な診療科における教育活動を横断的に支援しています。
本事業を通じて、シミュレーション教育を核とした屋根瓦式教育の深化と普及を推進し、学習者と指導者が共に成長できる教育環境の構築を目指していきます。